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18. 07 / 19

遭遇 7 放鳥

[ kichijoji ]



6/4、月曜日。朝一、多摩環境事務所へ電話した。「すぐ係を向かわせます」。意外だった。マジ?ホントに来んの?ウソ。・・・なんか、気が抜けた。がっかり。小屋は特注のスチール製。1M四方、H2200。倉庫(旧店舗)の隅にセッティングの予定で、意匠を検討し始めたところだった。係りの女性が来た。バックスキンの手袋をして手慣れた手つきでミミちゃん(二日目に名前をつけた)をマンションから、兎小屋に移動するのだった。拾った場所に案内すると、周辺の木を観察しだした。その様子を見ながら、複雑な思いがした。「放鳥は暗くなってから、必ず枝に止まるように放します。地べたに置いたら動きません」。ハア・・・。当然立会うつもりでいたが、即座に却下。夕方こっそり向かうと、建物園の裏口から見覚えのあるバンが逆方向に走り出したところだった。守衛に聞くと「多分そうだと思います」。遅かった。まだ暗くねえよ。ダマされた。ナロー。しかし、立ち会えたからってどうにもならないのだった。三泊四日、得難い経験をした。束の間の夢のようだった。

友人から「場所の特定はやめたがいい」と忠告があった。売買のために野鳥を狙う人間がいるらしい。あれから49日。拾った場所を毎日散歩している。名前を呼んでも返事はない。らしい影もない。

おしまい