経年変化 – その1

左は新作ソファーの肘掛けの一部、光の少ない部屋に半年保管。
右は明るい店内に約1年展示したスツールの座面。
色の違いは主に紫外線量の違いです。

製作から6年経過したテーブル(TBK1412/テスト使用3年、展示3年) の上にコースターとカッティングボードを載せて、色の変化を比べてみました。
素材そのものの色味の違い(黄味や赤味や白っぽかったり)もありますが、経年や使用の有無、メンテナンスの頻度などによって色や味わいの変化は個々様々です。
特にイタヤカエデは木目や杢の現れ方、光の方向や強さ、見る角度によっても印象が変わります。

右上のコースターの一群は作って数ヶ月(箱入り/未使用/オイル仕上)、正方形はオイル無し(素地のまま)、ハンドル付きカッティングボードは製作から約1O年(未使用/室内保管/オイル仕上)、下の三枚の内の左はスタッフが一年使用しているもの(オイルメンテナンス5回)、右の二枚は展示品(未使用/箱入り/オイル仕上)、テーブル のメンテナンスは年に一回程度(展示中)。

仕上げたばかりのイタヤカエデの木肌は、色も肌触りも人肌に良く似ています。
オイルによるメンテナンスも、肌のお手入れと全く同じです。
陽の光を浴びて、時の経過と共に、ゆっくりと小麦色や琥珀色に変化していきます。
独特の多様な表情は、経年変化の色合いと相まって、豊かな実りの風景の様にも感じられます。

※ 写真と実際の色味は微妙に違いますが、印象はほぼ同じ(こんな感じ)です。